元号が平成から令和に変わり、令和元年最初に開かれた6月25日の代議員会で会長に再任されました19回生の波多野徹です。平成27年の就任から3期目に入りました。
昨年、平成30年度は長崎県立長崎東高等学校創立70周年をともに祝い、先輩から託され、ようやく実現した美術展をはじめ、各種記念事業に取り組んだ1年でした。記念事業が成功したのは長崎県、長崎県教育委員会、そして何よりも歴代の校長先生をはじめ、教職員の熱意ある指導と保護者、PTA、そして西山、立山の両地域の皆さまのご理解とご協力の賜物と心から感謝申し上げます。
さて、長崎東高の歴史の前史は、旧制中学校等であり、大正、明治、さらには江戸時代の天領で、海外への窓口長崎にあって幕末の長崎英語伝習所、キリシタン弾圧後、徳川家光公時代の長崎聖堂にまで遡ることができます。長崎の学問と教育の中核として東高は歩み続けています。創立70周年の記念事業では、徳川宗家18代当主、徳川恒孝(つねなり)さまにご講演をいただくなど、長崎聖堂が開かれて370年の節目の年に歴史を感じるものとなりました。
現在の東高は、平成15年から中高一貫校となり、平成27年には国際科が新設され、SGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)研究指定校となり、今までにないすばらしい環境の中で平和、医療、水環境の各分野で立派な成果をあげています。昨年の記念事業では、在校生と同窓会生が「羽ばたけ! ひがしから世界へ」をテーマにパネルディスカッションを開き、身近に感じているグローバル化や世界とのつながりや長崎東のキャッチフレーズ「よき世を創る」ためにどのようなことが必要か、それぞれの経験をもとに貴重なお話しをいただきました。
また、同窓会の目的の一つである「母校の発展に寄与する」こと、東高が世界に羽ばたく人材を輩出し続けるために、公益財団法人長崎東同窓会奨学会を創設し、欧州派遣(オランダ・ライデン市)を実施いたしました。これから10年続くこの事業は、同窓会生の皆さまの協力なくては成り立ちません。今後とも多大なるご支援をお願い申し上げます。
最後に、次の創立80周年に向けて、母校の発展のために、皆さまのご協力とご支援をよろしくお願い申し上げます。